ChatGPTで本を1冊書いてみた|かかった時間と売上を公開

AI×実践活用

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自分みたいな素人でも本が出せるのか試してみた。

これ、ずっと気になってたことだった。Kindleって、出版社を通さなくても個人で本を出せる仕組みがある。「Kindleダイレクト・パブリッシング」っていう、Amazonが用意してる出版サービスだ。

SNSで「AIで本を書いて出版しました」みたいな投稿を見るたびに、「本当にそんな簡単にできるのか?」と半信半疑だった。でも気になるなら自分でやってみるしかない。

結論から言うと、トータル約15時間、1週間で1冊出せた。初月の売上は20冊で、収益は約7,000円。

正直、めちゃくちゃ儲かったわけじゃない。でも「自分でも本が出せた」という事実と、そこに至るまでのリアルな過程を全部書いてみる。


まず何の本を書くか決めるところで迷った

最初につまずいたのがテーマ選び。自分が書けそうなことって何だろう、と考え始めると意外と出てこない。

「AIの使い方」みたいな本はすでに山ほどある。じゃあ自分にしか書けないことは何か。考えた末に決めたのが、「非エンジニアがAI副業を始めるまでの体験記」というテーマだった。

自分はもともと営業職で、プログラミングなんて一切やったことがなかった。そこからAIを使って副業を始めた経験は、同じような立場の人には刺さるかもしれない。ニッチだけど、それがいいと思った。

Kindleで売れてる本を30冊くらいリサーチして、タイトルの付け方や目次の構成を参考にした。この下調べだけで2時間くらい使った。


ChatGPTに「書いて」と言っただけでは本にならない

テーマが決まったら、次は構成を作る。ここでChatGPTの出番だ。

最初は「AIを使った副業の始め方について本を書きたいので、目次を作ってください」とだけ入力した。出てきた目次は……まあ、悪くはない。でも教科書みたいで面白くなかった

「第1章:AIとは」「第2章:副業の種類」みたいな、誰が書いても同じになりそうな構成。これじゃ自分が書く意味がない。

そこで方針を変えた。自分の実体験をベースに、時系列で章立てを作ることにした。

  • 営業職時代に感じてたモヤモヤ
  • AIを初めて触った日のこと
  • 最初の案件で500円稼いだ話
  • 失敗して落ち込んだ時期
  • 月5万円を超えた瞬間

この構成をChatGPTに渡して、「各章のたたき台を書いて」と指示した。


AIが書いた文章はそのまま使えなかった

ChatGPTが出してきた各章の下書き、最初に読んだときは「おお、それっぽい」と思った。文章としては整ってる。でも読み返すと、全部同じトーンで、自分の言葉じゃない感じがすごい

特に気になったのが、やたら「〜と言えるでしょう」「〜ではないでしょうか」みたいな表現が多いこと。自分は普段こんな話し方しない。

結局、AIが出した下書きをベースに、自分の記憶を掘り起こしながら7割くらい書き直した。これが一番時間がかかった作業で、6〜7時間はここに費やしたと思う。

逆に言えば、ゼロから全部自分で書くよりは確実に速かった。「たたき台がある状態」と「白紙の状態」では、心理的なハードルがまったく違う。


完成した本のスペック

最終的にできた本のデータはこんな感じ。

  • 文字数:約12,000字
  • 章立て:全5章 + はじめに・おわりに
  • 制作期間:1週間(平日の夜と土日)
  • トータル作業時間:約15時間
  • 表紙:Canva(無料プラン)で自作
  • 価格設定:500円

作業時間の内訳をざっくり出すとこうなる。

作業内容 時間
テーマ選び・リサーチ 2時間
構成作成 1時間
ChatGPTで下書き生成 1時間
自分で書き直し・編集 7時間
表紙デザイン 2時間
出版手続き・フォーマット調整 2時間

意外と時間がかかったのが出版の手続き。Kindleの出版サービスに原稿をアップロードするとき、フォーマットの調整で何度もやり直した。目次のリンクがうまく動かなかったり、改ページの位置がずれたり。地味だけど、ここで2時間は取られた。


初月の売上:20冊、利益は約7,000円

出版してから1ヶ月の結果がこれ。

  • 販売冊数:20冊
  • 売上:10,000円(500円 × 20冊)
  • ロイヤリティ(印税):約7,000円(70%設定)

正直、最初の1週間は3冊しか売れなくて「やっぱりダメか」と思った。でも2週目にXで紹介したら少し伸びて、そこからじわじわと売れ始めた。

月7,000円という数字をどう見るかは人それぞれだと思う。時給で計算すると約470円だから、効率がいいとは言えない。

でも、一度出したら放っておいても売れ続ける可能性があるのが本のいいところ。2ヶ月目も15冊くらい売れていて、何もしなくても約5,000円入ってきた。


うまくいったこと・いかなかったこと

振り返って、良かった点と反省点を整理してみる。

うまくいったこと:

  • テーマを「自分の体験」に絞ったこと。汎用的なノウハウ本だったら埋もれてたと思う
  • ChatGPTで下書きを作ってから自分で編集する流れ。ゼロから書くより圧倒的に楽だった
  • 価格を500円に設定したこと。安すぎると「質が低そう」と思われるし、高すぎると手が出にくい。このあたりがちょうどよかった

いかなかったこと:

  • 表紙のデザイン。Canvaで作ったけど、素人感が否めない。ここはプロに頼むかもっと練習すべきだった
  • 最初のプロンプトが雑すぎた。もっと具体的に指示すれば、書き直しの時間を減らせたはず
  • 宣伝をほとんどしなかった。Xで1回投稿しただけ。もう少し継続的に発信すればよかった

やってみてわかったこと

一番大きな気づきは、「本を出す」こと自体は、もう特別なことじゃなくなったということ。

自分みたいに文章を書く仕事をしてこなかった人間でも、AIの力を借りれば1週間で本が出せる。もちろん、ベストセラーになるかは別の話。でも「出版する」というハードル自体は、もうほとんどない。

もうひとつ感じたのは、AIに任せきりにすると「自分の本」にならないということ。読者は情報だけじゃなくて、書いた人の体験や感情を読みたがってる。そこは自分で書くしかない。

AIは「たたき台を作ってくれる優秀なアシスタント」であって、「代わりに本を書いてくれる魔法のツール」ではなかった。


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これから試す人へ

もし「自分も1冊出してみようかな」と思ったなら、ひとつだけアドバイス。

最初から完璧を目指さないこと

自分も最初は「Kindleで出すなら、ちゃんとした本にしなきゃ」と気負ってた。でも12,000字の短い本でも、ちゃんと読んでくれる人はいた。レビューで「短いけど実体験が参考になった」と書いてもらえたときは本当にうれしかった。

まずは1冊出してみる。そこから改善していけばいい。自分もそうやって、2冊目の構想を練り始めている。

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