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営業職の会社員だった自分が、AIを使って副業を始め、独立するまでの道のり。
この記事は「ガイド」ではなく「記録」だ。自分が実際に歩いた道を、失敗も含めてそのまま書いている。
プログラミングは今もできない。デザインセンスもない。ただ「このままずっと営業を続けるのか」という漠然とした不安だけがあった。
そこからAIに出会い、副業を始め、独立に至るまで。振り返ると約半年の話だ。短いように見えるけど、毎日が試行錯誤だった。
同じように「何か始めたいけど、自分にはスキルがない」と思っている人に、この記録が少しでも参考になればと思う。
0ヶ月目:「このままでいいのか」と思った時期
きっかけは、会社の飲み会で先輩が言った一言だった。
「10年後も同じことしてると思うよ、俺たち」
冗談まじりだったけど、自分には笑えなかった。営業成績は悪くない。でも「この仕事が好きか」と聞かれたら、答えに詰まる。
そんな時期に、SNSでChatGPTの話題を見かけた。「AIが文章を書いてくれる」という投稿。最初は「そんなうまい話があるのか」と半信半疑だった。
でも実際に触ってみたら、本当に文章が出てくる。しかも、自分が30分かけて書くレベルの文章が、数秒で生成される。
「これ、使い方次第で何かできるんじゃないか」
この漠然とした直感が、すべての始まりだった。
ただ、この時点で自分がやったのは「AIで何ができるか」を調べまくることだけ。YouTube、ブログ、X。情報を集めるだけ集めて、何も始めない日が2週間くらい続いた。
失敗: 情報収集だけで満足してしまった。「完璧に理解してから始めよう」という考えが、一番の敵だった。
学び: 調べるのは3日で十分。あとは手を動かさないと何も変わらない。
1ヶ月目:WordPress立ち上げ、最初の記事を書く
「まずはブログを作ろう」と決めた。理由は単純で、初期費用がほぼかからないから。
ただ、ここでいきなりつまずく。レンタルサーバー選びだ。
ConoHa、エックスサーバー、ロリポップ……比較記事を読めば読むほど迷う。結局2週間悩んで、ConoHa WINGに決めた。
次はWordPressテーマ。「無料でいい」と思ってCocoonを入れたけど、後からSWELLに乗り換えることになる。この時の手間を考えると、最初からSWELLにしておけばよかった。
環境ができたら、最初の記事。ChatGPTに「ブログ記事を書いて」と指示して、出てきた文章をそのまま貼り付けた。
これが大失敗だった。
AIが出す文章は「間違ってはいないけど、誰が書いても同じ」内容。検索しても上位に出るわけがない。しかもGoogleはAI生成コンテンツに厳しくなっていた。
最初の1ヶ月で書いた記事は5本。アクセスはほぼゼロ。
失敗: AIに丸投げして、自分の経験をまったく入れなかった。量だけ追って中身がスカスカだった。
学び: AIは「自分の体験を効率的に文章化するツール」として使うべきで、「記事を自動生成するツール」ではない。
2-3ヶ月目:AIツールを使いこなし始める。記事量産期
1ヶ月目の失敗から学んで、AIの使い方を根本的に変えた。
「体験ベースの記事を、AIの力を借りて効率的に書く」というスタイルに切り替えたのがこの時期。
具体的には、こんなワークフローを作った。
- 自分の体験・感想をスマホのメモに箇条書き
- ChatGPTに「この箇条書きをブログ記事の構成にして」と指示
- 構成をもとに、自分の言葉で肉付け
- AIに校正・リライトを依頼
これだけで、記事を書くスピードが3倍になった。しかも「自分にしか書けない記事」になる。
この時期に使っていたツールはChatGPT(有料版)、Canva、ラッコキーワードくらい。月5,000円もかかっていない。高いツールを揃える必要はまったくなかった。
2ヶ月目から3ヶ月目で、記事数は一気に増えた。週2〜3本ペースで、合計20本くらい書いた。
そして3ヶ月目の後半、少しずつアクセスが伸び始めた。1日10PV、20PV……微々たるものだけど、ゼロからの変化は大きかった。
失敗: キーワード選定をちゃんとやっていなかった。20本書いたうち、検索流入があったのは5本だけ。残りはキーワードがそもそも検索されていないものだった。
学び: 「書きたいこと」ではなく「検索されていること」から逆算して記事を書く。これを徹底しただけで、結果が変わった。
3-4ヶ月目:Kindle出版に挑戦
ブログが軌道に乗り始めた頃、次の柱としてKindle出版に手を出した。
理由は「ブログ記事をまとめ直せば本になる」と思ったから。実際、ブログで書いた記事を再構成して、加筆修正すれば1冊分になった。
最初の本は約1万5千字。「少なすぎるかな」と不安だったけど、Kindleの個人出版では1万字くらいの本も普通にある。完璧を目指すより、まず1冊出すことが大事だった。
表紙はCanvaで自作した。プロのデザイナーに頼む予算はなかったし、Canvaのテンプレートを使えばそれなりのものができる。
出版自体は意外と簡単だった。KDPのアカウントを作って、原稿をアップロードするだけ。審査も数日で通った。
問題はその後。まったく売れない。
1ヶ月目の売上は3冊。印税にして数百円。「こんなものか」と正直がっかりした。
でも、ここで気づいたことがある。本を出したこと自体が「信用」になるということ。ブログのプロフィールに「Kindle著者」と書けるようになった。それだけで、ブログの信頼性が少し上がった気がする。
失敗: 本のタイトルとサブタイトルを適当につけた。Kindle内の検索でまったく引っかからないタイトルだった。後から修正したけど、最初からキーワードを意識すべきだった。
学び: Kindleは「出してからが勝負」。出版はゴールじゃなくスタート。タイトル、説明文、カテゴリ選定で売れ方がまったく変わる。
5-6ヶ月目:収益が出始める。月5-10万円の世界
5ヶ月目に入ると、複数の収益源が少しずつ噛み合い始めた。
- ブログアフィリエイト: 月3-4万円
- Kindle印税: 月1-2万円(2冊目を出してから伸びた)
- ライティング案件: 月2-3万円
合計で月5-8万円くらい。会社員の給料に比べたら小さい。でも「自分の力で稼いだお金」という感覚は、まったく別物だった。
この時期にやったことで一番効果があったのは、ブログの「内部リンク整理」だった。記事同士をちゃんとつなげて、読者が回遊するようにした。これだけでPVが1.5倍になった。
ライティング案件は、クラウドソーシングで始めた。「AI活用」をアピールしたら、意外と受注できた。ブログとKindleの実績があったのも大きかった。
失敗: 収益が出始めて調子に乗り、あれこれ手を広げすぎた。SNS運用、動画編集、プログラミング学習……全部中途半端になった。
学び: 「選択と集中」は本当に大事。自分の場合、ブログ+Kindle+ライティングの3本柱に絞ったのが正解だった。新しいことを始めるのは、今やっていることが安定してから。
その後:独立を決意するまで
月10万円を超えたあたりで、独立を意識し始めた。
ただ、すぐに会社を辞めたわけじゃない。副業の収入が3ヶ月連続で安定するまで待った。独立は勢いでやるものじゃないと思ったから。
独立を決意した一番の理由は、お金よりも「時間の使い方を自分で決められる」という感覚だった。営業職時代は、自分の1日を会社が決めていた。今は、朝起きて「今日は何をやるか」を自分で考える。この違いが大きかった。
とはいえ、独立直後は不安だらけだった。毎月の収入が保証されない。確定申告もやったことがない。社会保険も自分で払う。
でも、「営業を40年続ける不安」と「独立して頑張る不安」を比べたら、後者のほうがまだマシだった。
振り返って思うこと
このロードマップを振り返ると、特別なことは何もしていない。
- AIツールを使って、効率的にコンテンツを作った
- 失敗するたびに、やり方を少しずつ修正した
- 3つの収益源を、時間をかけて育てた
それだけだ。
「非テック系だから無理」と思っていた過去の自分に言いたいのは、テック系かどうかは関係ないということ。大事なのは「まず手を動かすこと」と「失敗を記録して改善すること」。この2つだけ。
自分はたまたまAIに出会って、たまたまブログとKindleを選んだ。でも、道はいくらでもある。
この記録が、誰かの最初の一歩のきっかけになれば、書いた意味がある。
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